極私的戯言
第12話

新年度も始まって、いろいろ忙しい日が続いています。
どこかに勤めていらっしゃる方は、人事異動も終わり新しい部署でがんばろうとしてると思います。
が、
この人事異動について思ったことです。
農家に人事異動なんて関係ないだろうって思われるかもしれません。
たしかに、わたし個人には異動なんてありません。
でも、関係しているところに異動というものがあります。
農林総合事務所ってのがあるんですが、これは県の職員、公務員です。
当然、異動というものがあります。
コロコロと変わっていくんです。

この農林総合事務所というところの農業改良普及部は、
農家の経営診断や簿記のつけかた、
作物の栽培、防除指導、土壌診断等々の仕事をしています。
そして、作物ごとに担当者がいるんです。
酪農の人、野菜の人、花卉の人といろいろいまして、その専門なんです。
花卉の人に酪農の事を聞いても知らないし、
野菜の人に酪農の事を聞いてもわからないんです。
そんで、いろいろ指導を受けて作物を作ったとします。
1年、2年、3年とある程度の成果(品質の向上、収量の増加)がでてきました。
じぁ、今年もと思っていたら、異動。
だいたいの人が3年くらいでかわっていってしまいます。
ひどいと1年でいなくなるってこともあります。

こんなんで、いいんでしょうか?
こんなんで、改良できるんでしょうか?
こんなんで、普及するんでしょうか?

まぁ、出て行く人がいれば入ってくる人もいるんですが。。。
でも、新たに入ってきた人も3年ほどすればいなくなるんです。
そうなると、なんか中途半端なんです。
実際、田んぼや畑に出てきて、
農家と直に話してってやってる人はできるだけ異動させないでほしいです。
異動するのは、部長とか所長とか会議でもないと会わない人が
コロコロ変わっていればいいんです。

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