極私的戯言
第26話

買い物に行ったときのことです。
何を買いにいったかというと、農薬です。
ネギに虫がついてきたので、殺虫剤を使おうと思い、
農薬庫の中を見たのですが、その虫に使える農薬がありませんでした。
農協に電話してみたら、
その農薬は取り寄せしないといけないと言われました。
ここで、ある店を思い出しました。
そういえば、あこそに売ってたような気がするって思いだしたのです。
だから、買いに行ったのです。
でも、売ってなかったら嫌だったので、まず、見にいきました。
そしたら、ありました。
ちゃんとカギのついた陳列棚に並んでました。
で、その横に、
「こちらの農薬購入には、印鑑が必要です。」
と張り紙がしてありました。
早速、家に戻り印鑑とお金を持って再度その店に行きました。
その棚は勝手に開けれないので、
近くで商品整理をしていた店員さんに声をかけました。

「すいません。××××って農薬、ほしいんですが。」
すると、こっちをチラッと見てちょっと嫌な顔をしました。
そして、そのまま商品の整理をしながら、
「その農薬は農協でしか扱ってないんじゃなかったかな?」
と言ってその場から動こうとはしません。
「いや、ありましたよ」
と言うと、しぶしぶといった感じで立ち上がり、
「いや〜。なかったと思うけどなぁ。」
と言いながら、農薬のコーナーに向かいました。
棚には、わたしがほしいと言った農薬は間違いなく並んでいるので
指差して、
「これ、ください。」
といいました。すると、
「はんこ、いるけど。。。持ってきてるの?」
と面倒臭そうにいいました。
ここで、キレそうになったのですが、我慢して
「ありますよ。」
と言うと、
「じぁ、カギ、持ってきますんで。。。」
と言っていなくなりました。
2,3分待ったでしょうか。カギを持って店員が戻ってきました。
備え付けのノートに住所、氏名を書いて印鑑を押して購入となるのですが、
実はこの農薬、名前が一緒で中身の成分濃度が違うのがあるのです。
ここから、わたしの口撃が始まりました。(笑)

「あれ、これ2つありますけど、どう違うんですか?」
「値段はどっちが安いんです?」
「効果ってこれとそっち違うんですか?」
「散布量ってこれとそっちは違うんですかね。」
「濃度が違うみたいですけど、そっちのほうが効くんですか?」
「これと他の農薬、混ぜて散布しても大丈夫ですか?」
などなど。。。
わたしの質問に、店員は何1つまともに答えることはできませんでした。
挙句の果てには、
「ここ(農薬)の担当じゃないから、わからない。」
と言う始末。
ここで、わたしは待ってましたと
「じゃ、最初にこの農薬は農協でないと扱ってないってなんで言えたんですか?」
と言うと、
「担当じゃないので。。。」
「だから、担当じゃない人が何故、それは農協って言えるんです。」
「担当じゃないから、わからなくてそう言ったんですか?」
「・・・・・」
「第一、××××って農薬ありますか?って訊いたんじゃないんですよ。
××××ってのほしいんですけどって言ったんですよ。」
「・・・・・」
「わたしが最初に声かけたとき、商品の確認もせずにそれは農協って言ったでしょ。
こっちは、この棚にあったからほしいって声かけてるんですよ。
印鑑だってとりに帰ってるんですよ。担当じゃないのなら、
担当者に連絡すればいいじゃないですか。
その、腰についてる無線なんのためのものなんです。」
わたしは言いたいことだけ言ってレジに向かいました。

たしかに、自分が何かの作業してて、
それを中断させられるのは嫌なことだと思います。
でも、接客する場合はちゃんと対応しないといけないでしょう。
この店員さんは、今でもこの店で働いてます。
しかし、わたしから声をかけることはありません。
この店で何か探しものがあっても、別の店員さんに声をかけます。

以上、戯言でした。
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